第2問
1. 商品有高帳
2. 商品売買に関す勘定記入
3. 支払手形記入帳
第2問は、第1予想として商品有高帳をあげました。
商品有高帳は112回、116回、120回、125回に出題されており、そろそろ出題の可能性が高まっています。ですから、返品、値引を含めた処理を一度解くようにしておきましょう。
なお、売上値引は売価の修正になりますので、商品有高帳に記入しませんので注意してください。また、商品有高帳から売上原価と売上総利益の計算もあわせてできるようにしておきましょう。
第2予想として商品売買に関する勘定をあげました。
商品売買に関する問題は、113回、122回に出題されておりますが、122回では仕訳を考えさせる問題でしたので、勘定記入に関する問題は十分対策を講じておく必要があります。
分記法と3分法、売上原価の計算、決算整理仕訳などの勘定記入などをしっかり確認しておきましょう。
第3予想として支払手形記入帳をあげました。
支払手形記入帳はしばらく出題されておりませんので、支払手形記入帳から仕訳が書き出せるようにしておきましょう。また、そのさい、人名勘定で書かせる場合も想定されます。約束手形、為替手形の仕訳をするさい、この買掛金はどこの商店かということを常に考えながら仕訳をする練習をしておけばできるはずです。人名勘定で書かせる問題が出題されたとしても、十分対応できるようにしておきましょう。
第3問
1. 試算表作成(月中取引)
2. 試算表作成(補助記入帳)
3. 決算整理前残高試算表の作成
第3問は、第1予想として月中取引からの試算表作成をあげました。
月中取引のとき、合計試算表、残高試算表に月中取引欄がある場合がありますので、試算表作成の際には十分留意しましょう。
また、期首からスタートの場合、再振替仕訳に十分留意するとともに、仕入先元帳、得意先元帳への転記、売掛金明細表や買掛金明細表の記入がある場合がありますので、試験までにそれらの演習もしっかりおこなっておきましょう。
また、当座借越のある試算表作成も一度解いておきましょう。
第2予想として、補助記入帳からの試算表作成をあげました。
補助記入帳から試算表作成する場合、二重仕訳に注意しなければなりません。例えば、「現金×× / 売上 ××」という取引の場合、現金出納帳と売上帳の両方に記入します。ですから、現金出納帳から仕訳をするなら、その現金売上の取引を売上帳から仕訳をしてはいけません。なぜなら、「現金×× / 売上×× 」という仕訳が二重に計上されてしまうからです。
このように二重仕訳がある場合、十分留意しないとかなりの点数を失ってしまう可能性があります。ですから、十分に対策を講じておく必要があります。対策としては、111回に二重仕訳がいくつかある問題が出題されておりますので、試験までに一度111回類題を解いておくとよいでしょう。
第3予想として、決算整理前残高試算表の作成をあげました。
決算整理前残高試算表の作成は、81回に出題されて以来、久しぶりに119回で出題されました。
従来は決算整理前残高試算表から決算整理仕訳をおこない、貸借対照表と損益計算書を作成しますが、119回に出題された決算整理前残高試算表の作成は、決算整理仕訳、決算振替仕訳と決算整理後の金額から逆算して決算整理前の金額を考えさせるという問題でした。
もし、出題された場合、配点が30点と高得点になりますので、試験までに、119回を必ず一度解いておくようにしましょう。
3級合格のためには、この第3問である程度得点を獲得しないとかなり厳しいものとなります。時間配分に気をつけて解くようことに留意しましょう。
第4問
1. 訂正仕訳
2. 伝票
3. 減価償却の勘定記入
第4問は、第1予想として訂正仕訳をあげました。
訂正仕訳は、計上すべき勘定科目の誤り、貸借反対、金額の誤りなど様々なパターンが考えられます。それらの問題に対応するためには、まずは正しい仕訳ができなければなりません。その上で誤りの仕訳を正しい仕訳に導くためには、どのような仕訳をすればいいかを考えることが大切です。
また、訂正仕訳は第5問の精算表でも未処理事項として出題されることがありますので、必ずできるようにしておきましょう。
第2予想として伝票をあげました。
伝票は第4問のなかで一番出題率の高い論点ですので、十分対策を講じておくようにしておきましょう。
対策としてはまず売上取引、仕入取引を5伝票と3伝票で起票する場合の違いを理解しておきましょう。
また、従来、伝票の問題は商品売買が中心に出題されておりましたが、最近では仮払の精算や固定資産の売却など商品売買以外の取引を伝票で起票する問題が出題されております。どのような取引が出題されたとしても、2つの伝票の仕訳を合わせると、その取引の仕訳にならなければなりません。その基本をしっかり抑えておけば、どんな問題でも対応できます。ですから、今一度しっかり基礎・基本の徹底を図るようにしておきましょう。
第3予想として減価償却の勘定記入をあげました。
減価償却費の計算方法、直接法と間接法の記帳方法の違いをしっかり理解するとともに、資料に与えられた勘定口座から仕訳を考える練習をしておきましょう。
対策として106回類題を試験までに一度解いておきましょう。
第5問
1. 精算表
2. 精算表(空欄)
3. 貸借対照表・損益計算書の作成
第5問は、第1予想としてはノーマルな精算表があげました。最近の精算表では、未処理、訂正仕訳をさせる問題が出題されております。
仮受金、仮払金、貸倒れ、売上原価の計算、減価償却、見越し・繰り延べなど過去にひとクセある問題が出題されておりますので、できるだけ多く問題を解き、さまざまな問題に対応できるようにしておきましょう。
また、売上原価の計算で、いつも「売上原価は仕入の行で計算すること」が出題されますが、もう1つの「売上原価は売上原価の行で計算すること」という場合もあり、過去には、118回、119回、128回と出題されております。再度、出題されることもありますので、「売上原価は売上原価の行で計算すること」も試験までにマスターしておきましょう。
第2予想として金額を推定させる精算表をあげました。
金額を推定させる精算表は110回、112回、117回、119回、123回に出題されております。金額を推定させる精算表は123回以来出題されておりませんので、そろそろ出題の可能性が高まっています。
推定の精算表を解くコツは、見越し、繰り延べを含めて決算整理仕訳が頭に入っているかどうかが1つのポイントになります。
また、推定の精算表では未処理事項がある問題が出題されることがありますので、それらを整理記入欄に転記したうえで、その他の勘定の金額を推定するようにしましょう。
対策として、試験までに117回、123回を一度解いてきましょう。
第3予想として貸借対照表・損益計算書の作成をあげました。
貸借対照表・損益計算書は120回、124回に出題されております。また、第3問で第125回に出題されております。
貸借対照表・損益計算書の作成は106回に出題されて以来、120回まで出題されていませんでしたが、120回に出題されてからは、124回、125回と出題の頻度が上がってあります。
124回、125回と立て続けに出題されたため、出題の可能性はまだ低いと感じる方もいるかもしれませんが、このところの傾向から次回に出題ということも十分考えられますので、しっかり対策を講じておく必要があります。
対策としては試験までに124回を一度解いておきましょう。