第1問 仕訳問題
第2問
1 勘定記入
2. 支払手形記入帳
3. 仕入先元帳
第3問
1. 試算表作成(明細表)
2. 試算表作成(二重仕訳)
3. 試算表作成(補助簿)
第4問
1. 伝票
2. 訂正仕訳
3. 資本金勘定
第5問
1. 精算表
2. 精算表(空欄)
3. 貸借対照表・損益計算書の作成
まず、第1問ですが、伝統的に仕訳問題です。ここでは商品売買、手形、有価証券、現金預金等が出題されます。3つないし4つを目標に日々コツコツとできるようにしておきましょう。
第2問は、第1予想として、勘定記入をあげました。ここでは、消耗品・消耗品費勘定や売上原価、見越し・繰り延べなどが考えられます。
そのなかでも売上原価に関する勘定記入は要注意です。
簿記の基本といえば、仕訳と勘定記入です。しかし、その勘定記入を苦手にされる方がおられます。商工会議所が公表する「出題者の意図」で勘定記入の重要性を説いておりましたので、しっかりできるようにしておきましょう。
また、勘定記入の問題を解くコツは、仕訳を考えることです。仕訳を書き出せば、あとは相手勘定科目、金額を転記するだけです。もし、本試験で勘定記入が出題された場合は、下書き用紙に仕訳を書き出してみてください。
また、103回の第5問の精算表に勘定記入させるという問題が出題されましたので、第5問対策のためにも十分、対策を講じておく必要があるかと思います。
そのとき、期首になると再振替仕訳をおこなうことをしっかり頭のなかにINPUTして問題を解くようにしましょう。
第2予想として支払手形記入帳をあげました。
支払手形記入帳はしばらく出題されておりませんので、支払手形記入帳から仕訳が書き出せるようにしておきましょう。また、そのさい、人名勘定で書かせる場合も想定されます。約束手形、為替手形の仕訳をするさい、この買掛金はどこの商店かということを常に考えながら仕訳をする練習をしておけばできるはずです。人名勘定で書かせる問題が出題されたとしても、十分対応できるようにしておきましょう。
第3予想として仕入先元帳をあげました。
仕入先元帳は総勘定元帳の買掛金勘定を仕入先ごとに示した帳簿です。ですから、各仕入先の買掛金残高の合計イコール総勘定元帳の買掛金残高になります。
これを踏まえた問題が107回に出題されていますので、試験までに一度107回を解いておきましょう。
第3問は、第1予想は明細表作成のある試算表作成を予想しました。最近では、二重仕訳系の問題が頻出されておりますので、明細表作成のほうは十分練習しておきましょう。
また、このところ、第3問の仕訳の難易度はあまり高くありませんでしたので、手形を中心に仕訳問題をしっかりできるようにしておく必要があります。
対策として、試験までに107回は一度解いておくようにしましょう。
また、当座借越のある試算表作成も一度解いておきましょう。当座借越のある試算表作成は、第81回に出題されたことがあります。119回に第3問の決算整理前の試算表作成という問題が出題されました。119回の第3問のような問題は第79回に出題されて以来の久しぶりの出題でしたので、そういった意味でもこの当座借越のある試算表作成は要注意です。したがって、試験までに一度81回を解いておきましょう。
第2予想として、二重仕訳のある試算表作成をあげました。
最近、二重仕訳を削除して試算表を作成させるという問題が頻出しております。したがって、十分に対策を講じておく必要があります。対策としては、111回にかなりの仕訳量がある問題が出題されましたので、試験までに一度111回を解いておくといいでしょう。
第3予想として、補助簿より試算表を作成させると問題を予想しました。105回に一度出題されたことがあります。ですから、各補助簿から仕訳を書き出せるようにしておきましょう。そのさい、1つの取引に2つの補助簿に記入させるものがあります。そういった場合、2つの補助簿から仕訳を書き出すと2重になってしまいますので、注意してください。
また、当座預金出納帳は残高が貸方残高になる場合と借方残高になる場合があります。借方残高は当座預金を意味し、貸方残高は当座借越を意味します。もう一度試験までに、当座預金出納帳について確認しておきましょう。
また、補助簿から試算表を作成させる問題の対策としては、試験までに105回を一度解いておくようにしておきましょう。
最後に、期首の貸借対照表が資料に与えられている場合、経過勘定(前払・前受・未収・未払)が計上されている場合があります。その場合、再振替仕訳をおこなってから期中取引の仕訳をおこなうことを忘れないようにしてください。
3級合格のためには、この第3問である程度得点を獲得しないとかなり厳しいものとなります。時間配分に気をつけて解くようことに留意しましょう。
第4問は、第1予想として伝票をあげました。
伝票は前回も出題されましたが、第4問では一番出題率の高い論点ですので、十分対策を講じておくようにしておきましょう。
また、従来、伝票の問題は商品売買が中心に出題されておりましたが、最近では仮払の精算や固定資産の売却など商品売買以外の取引を伝票で起票する問題が出題されております。どのような取引が出題されたとしても、2つの伝票の仕訳を合わせると、その取引の仕訳にならなければなりません。その基本をしっかり抑えておけば、どんな問題でも対応できます。ですから、今一度しっかり基礎・基本の徹底を図るようにしておきましょう。
第2予想として訂正仕訳をあげました。
訂正仕訳は、計上すべき勘定科目の誤り、貸借反対、金額の誤りなど様々なパターンが考えられます。それらの問題に対応するためには、まずは正しい仕訳ができなければなりません。その上で誤りの仕訳を正しい仕訳に導くためには、どのような仕訳をすればいいかを考えることが大切です。
また、訂正仕訳は第5問の精算表でも未処理事項として出題されることがありますので、必ずできるようにしておきましょう。
第3予想として、資本金勘定(引出金勘定)をあげました。
資本金勘定(引出金勘定)は、113回、120回に出題されております。
対策としては、引出金勘定で計上すべきものを確認するとともに、資本金勘定のボックスで当期純利益(当期純損失)を計算できるようにしておきましょう。
第5問は、第1予想としては、ノーマルな精算表が予想されます。最近の精算表では、未処理、訂正仕訳をさせる問題が出題されております。
仮受金、仮払金、貸倒れ、売上原価の計算、減価償却、見越し・繰り延べなど過去に1クセある問題が出題されておりますので、できるだけ多く問題を解き、さまざまな問題に対応できるようにしておきましょう。
また、売上原価の計算で、いつも「売上原価は仕入の行で計算すること」が出題されますが、もう1つの「売上原価は売上原価の行で計算すること」という場合もあります。118回、119回と立て続けに、この「売上原価は売上原価の行で計算すること」が出題されておりますので、試験までにマスターしておきましょう。
第2予想として金額を推定させる精算表をあげました。
空欄の精算表を解くコツは、見越し、繰り延べを含めて決算整理仕訳が頭に入っているかどうかが1つのポイントになります。空欄の精算表の問題を苦手にされる方がおりますが、慣れたら20分程度でできるようになります。
対策として、試験までに117回、123回を一度解いてきましょう。
第3予想として、貸借対照表、損益計算書の作成をあげました。前回出題されておりますので、今回出題される可能性は低いですが、また出題されるという可能性もないとはいえませんので、120回、124回、125回を試験までに一度解いておきましょう。
最後に、上記に述べたのはあくまでも予想です。理想は満遍なくできることです。ですが、本試験まで限られた時間しかありません。よって、あまり学習が進んでいない方は上記の予想を参考にしながら本試験まで学習を進めてください。