概要
日商簿記検定は2月、6月、11月と年に3回実施されます。
例年、2月検定は第4日曜日に、6月検定は第2日曜日に、11月検定は第3日曜日に全国各地に実施されます。
受験者数は年間で50万人以上にも上り、社会的なニーズの高まりなどもあり、近年は受験者数も増加傾向にあります。こうした受験者数の増加は、簿記会計はもはや経理事務担当者だけに必要だけではなく、ビジネスパーソンとして必須な知識としてなりつつあることを示す数字だといえます。
受験資格
学歴、年齢、性別、国籍に制限はありません
各級について
3級 | 財務・経理担当者に必須な基礎・基本的知識と技能が身につき、商店や中小企業の経理事務・記帳事務において役に立ちます。 また、帳簿や決算書などの経理関係書類の読み取りができ、取引企業の経営状況を数字から理解できるようになります。 簿記の初歩から決算までの商業簿記に関する知識を学習します。 一般的に簿記を学習されたことがない方は、3級からの学習となります。 |
2級 |
3級は個人事業を対象に簿記に対して、2級は株式会社を対象にした簿記になりますので、株式や社債の発行などの企業活動や詳しい財務諸表の作成方法などについて学習します。そのため、財務諸表を読む力も身につき、企業の経営状況も把握するための知識も身につきます。 また、製造業を対象にした工業簿記も学習するため、基礎的な原価計算も修得できます。 簿記を学習する多くの方が目標とする級であり、企業での評価も3級に比べて格段と上がり、社会的に高い評価を得られる資格の一つです。 また、2級以上の取得者は大学等の推薦入試にも有利となります。 |
1級 | 日商簿記の最高峰であり、キャッシュフロー計算書、連結会計、税効果会計、退職給付会計、企業結合会計、意思決定会計といった管理会計などが学習内容になります。これらの内容は、会計の必須というべき内容ばかりで検定試験に合格するためだけでなく、ビジネスパーソンとしても身につけておきたい知識の一つとなりつつあります。 経営分析や経営管理ができるようになり、財務担当責任者において必須な知識を修得できます。 税理士や公認会計士等の国家資格を目指す上での登竜門となる資格といえます。 |
試験科目・合格基準
級
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試験科目
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制限時間
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合格基準
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1級
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商業簿記・会計学
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1時間30分
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70点以上
但し、1科目10点以上
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工業簿記・原価計算
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1時間30分
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2級
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商業簿記・工業簿記
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2時間
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70点以上
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3級
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商業簿記
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2時間
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70点以上
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