いよいよ、試験まで残り2週間となりましたので、試験予想のほうをしたいと思います。
まずは商業簿記のほうからおこないます。
第1問 仕訳問題
第2問 1.伝票(推定)
2.特殊仕訳帳(試算表作成)
3.伝票(枚数)
第3問1.本支店会計
2.損益勘定・未処分利益勘定
3.損益計算書
第1問は伝統的に仕訳問題です。ここでは、特殊商品売買、固定資産、資本、社債等は頻出論点になりますので、もう一度、テキストの例題、宿題プリント等確認しておきましょう。
第2問は、第1予想に伝票(推定)を挙げました。伝票は、108回、110回に出題されておりますが、伝票の推定問題になりますと106回以来出題されておりません。ですから、順当にいけば伝票の推定問題になるかと思います。
第2予想として、特殊仕訳帳の試算表作成を予想しました。これは、おそらく皆、第1予想として伝票の推定問題を予想するかと思いますので、その裏として抑えておく必要があるかと思います。その場合、105回の類題も予想されます。対策として模擬問題集第3回、第2問を解いておきましょう。また、特殊仕訳帳(帳簿)からの試算表作成は出題されておりません。その対策として模擬問題集のP18、P19を一度解いておきましょう。
第3予想として、伝票の枚数を数える問題を予想しました。これは102回に一度出題実績があります。もう一度出題されていいかと思いますので、十分、対策を講じておく必要あるかと思います。
あと、予想にはあげませんでしたが、特殊仕訳帳への記帳、また特殊仕訳帳から総勘定元帳への転記といった問題も出題の可能性もあります。103回以来、出題されておりませんので、もう一度テキストの例題レベルで十分ですので、確認事項としてあげておきましょう。
第2問は、前回の112回では、過去の出題傾向をはずした問題が出題されました。ですから、上記にあげた予想にない問題が出題されるかもしれません。しかし、その場合でもテキストの例題レベルで十分解ける問題です(前回の第2問もテキストの例題レベルで十分解ける問題でした)。ですから、伝票、特殊仕訳帳といった伝統的な出題パターンをはずした問題が出題されたとしても、慌てず問題文をじっくり読み、最後まで諦めず、そして粘り強く問題に取り掛かればきっと活路を見出せるかと思います。
第3問は、第1予想として本支店会計を挙げました。本支店会計は109回、111回と出題されておりますので、もう出題されないだろうと予想される方もいるかもしれませんが、この第3問では一番出題率が高いのが本支店会計です。十分、対策を練っておく必要があるかと思います。類題として105回、109回は抑えておく必要があるかと思います。
第2予想として、損益勘定・未処分利益勘定を挙げました。損益勘定・未処分利益勘定の作成は108回に出題されております。サイクル的にそろそろという感も否めないのですが、108回の前が99回に出題されており、もうしばらく時期が空くのかなという感じもします。ですが、99回、108回ともに2勘定制の処理方法でしたから、今度は1勘定制というパターンで出題される可能性があります。1勘定制の場合、損益勘定・未処分利益勘定・繰越試算表(決算残高)の作成となるかと思います。その場合、解答用紙のボリュームがありますので、時間配分に十分留意しながら解いてください。
第3予想は、損益計算書を挙げました。損益計算書は104回、110回に出題されました。110回では、特殊商品売買に絡んだ問題が出題されましたので、110回は一度解いておく必要があるかと思います。
それから、これはあくまでも個人的見解なので、参考程度に聞いてください。108回では、久しぶりに損益勘定・未処分利益勘定が出題されました。そのとき(108回です)、工業簿記のほうでも部門別原価計算が99回以来、久しぶりに出題されました。損益勘定・未処分利益勘定の作成と部門別原価計算は長い間、出題されておりませんでしたので、皆、毎回のように高い予想して挙げておりました。しかし、皆が高い予想をするためか、なかなか損益勘定・未処分利益勘定の作成と部門別原価計算は出題されない時代が続き、そして108回に両者が久しぶりに出題されました。
そして、部門別原価計算は108回のあと、111回に出題されました。この意味するものとしては過去の呪縛が解け、出題しやすくなったという感じが若干します。そういった意味からも、今回、損益勘定・未処分利益勘定の作成が出題されるのかなと思っております。
部門別原価計算が108回のあとすぐあとに111回に出題されたのは、近いうちに損益勘定・未処分利益勘定の作成も出題しますよという予兆と取って、今回は損益勘定・未処分利益勘定の作成が出題されると予想するのか、出題率の高い本支店会計がまたまた出題されるのか分かりません。もちろん、損益計算書という可能性もあります。
ただ、過去のデータからこういった考え方もありますということですので、参考にしてみてください。
それでは、次に工業簿記のほうを予想します。
第4問1.製造原価報告書
2.個別原価計算
3.部門別原価計算・製造間接費
第5問1.直接原価計算・CVP分析
2.標準原価計算
3.総合原価計算
第4問では、まず第1予想として製造原価報告書を挙げました。製造原価報告書の作成は102回以来されておりませんので、そろそろという感じがあります。テキストの例題レベルでも十分ですので、もう一度確認事項としてあげておきましょう。
また、勘定記入から製造原価報告書の作成も考えられますので、オリジナル模擬問題の第7回第4問は試験までに一度解いておきましょう。
第2予想として、個別原価計算を挙げました。個別原価計算は103回、109回に出題されております。109回では基本的な問題でしたので、今回出題される場合は、103回のように若干ひねった問題が出題される可能性があります。また、仕損の処理をからめて処理が出題される可能性がありますので、テキストP38の例題6−3はチェックしておいて下さい。
第3予想として、部門別・製造間接費を挙げました。両者を挙げたのは、部門別原価計算は製造間接費をどのように配賦するのかということですから、部門別と製造間接費を切り離して学習しないように気をつけてください。
対策しては、108回を一度解いておくことと相互配賦法をチェック事項としてあげておいてください。
第5問では、第1予想として直接原価計算・CVP分析を挙げました。利益計画の中に直接原価計算とCVP分析があるわけですから、両者を切り離して学習しないように留意してください。対策としては、公開模擬試験の問題、ワンポイントレッスンの問題を意味を考えながら解いておけば、直接原価計算とCVP分析が密接に関係していることが分かると思います。
第2予想として標準原価計算を挙げました。107回、110回に出題されましたが、ただ110回では本格的な標準原価計算の問題ではありませんでしたので、原価標準、勘定記入、 差異分析は、もう一度テキストの例題、宿題プリント等で確認しておきましょう。
第3予想として、総合原価計算を挙げました。総合原価計算は、109回、111回、112回と出題されておりますが、仕損・減損の処理になると106回以来出題されておりません。また、組別原価計算が当分出題されておりませんので、おさえておきましょう。
総合原価計算が第5問で出題される場合は、解答用紙は原価計算表の作成になります。ただ、総合原価計算は第4問でも出題実績がありますので、今回も若干、第4問でも出題される可能性があります。その場合、仕掛品勘定、製品勘定といった勘定記入が出題される可能性がありますので、もう一度テキストP62をおさえておきましょう。
工業簿記ですが、注目すべき点はやはり当分出題されていない直接原価計算が出題されるかどうかになります。毎回、みな第1予想としてあげている分野ですが、全く出題されておりません。果たしてこの度、久しぶりに出題されるのか、またまた出題されないのか、どっちになるのだろうかと思っています。そういった観点から、またまた出題されずに、結局CVP分析に落ち着くのかと個人的には思っています。
何にしても、みなの予想が高くない総合原価計算は出題されば満点を狙える分野なので、必ずおさえておきたい論点の1つです。
前回の2月検定の合格率が若干低めだったため、今回は少しノーマル的な問題に出題に戻すのか、それとも過去の傾向のはずした問題が出題されるのか分かりません。
しかし、だいたい5問中、2問はノーマルな問題が出題されます。そういったところでしっかり満点近く取れるかどうか合否の分かれ目だと思いますので、テキストの例題、宿題プリントレベルは試験までにできるようにしておきましょう。
最後に、上記に述べたのはあくまでも予想です。理想は満遍なくできることです。ですが、本試験まで限られた時間しかありません。よって、あまり学習が進んでいない方は上記の予想を参考にしながら本試験まで学習を進めてください。
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