商業簿記
第1問 仕訳
第2問 1.伝票(空欄)
2. 伝票(枚数)
3.特殊仕訳帳(総勘定元帳への転記)
第3問 1.精算表
2.三勘定の作成(損益勘定・未処分利益勘定・繰越試算表)
3.決算整理後残高試算表の作成
第1問は、伝統的に仕訳です。ここでは、特殊商品売買、固定資産、資本、利益処分、社債等は重要論点は宿題プリント、模擬問題集等でしっかり確認しておいてください。そのとき、注意するのは問題を解いたら解きぱっなしにしなようにしてください。間違えた箇所をノート等にまとめながら仕訳問題に取り組んでください。同じ間違いをしないためにも頭のほうをしっかり整理しながら仕訳問題を解いてください。
第2問は、順当にいけば伝票の空欄作成でしょう。ここは、時間を掛けずに確実に20点を狙いたいところですので、何度も繰り返し解いてください。また、伝票の枚数を数える問題も出題の可能性があります。第102回に出題実績がありますので、一応おさえておく必要があります。対策としては、オリジナル模擬問題の第3回の第2問をやっておきましょう。
あと、第3予想として、特殊仕訳帳から総勘定元帳への転記をあげました。特殊仕訳帳というと、最近ではもっぱら試算表作成が出題されております。総勘定元帳への転記は103回に出題されて以来、出題されておりせんので、一度解いておく必要があります。対策としては模擬問題集の第4回、第2問を解いておきましょう。
第3問は、順番からいけば精算表です。ただ、どこも第1予想として精算表をあげておりますので、その裏をかいて、三勘定の作成の出題もありえます。三勘定は108回で出題実績があります。このときは、2勘定制が出題されておりますので、108回は一度解いておきましょう。またオリジナル模擬問題の第7回の第3問にも2勘定制の三勘定の作成問題がありますので、合わせてやっておくといいでしょう。
また、1勘定制の問題は、オリジナル模擬問題の第2回の第3問にあります。本試験では、ここまでの難易度の高いの問題は出題されることはありませんので、オリジナル模擬問題の第2回、第3問をできるようにしておけば、本試験の問題は容易に解けることだと思います。
三勘定の問題を解くためには、未処分利益の仕訳をできるようにしておくことが不可欠です。今週の日曜日の授業で三勘定をやりますので、それまでに、もう一度ワークシートで未処分利益の仕訳の流れを見直しておいてください。
第3予想として、決算整理後残高試算表の作成をあげました。決算整理後の残高試算表作成は101回に出題実績があります。その類題が模擬問題集の第6回の第3問です。試験までに一度解いておくといいでしょう。
最後に、本支店会計ですが、前回出題されました。したがって連続して出題される可能性は低いのですが、万が一のために宿題プリント程度はできるようにしておくといいでしょう。また、余裕がある方は模擬問題集の第1回、第3問にて損益計算書を確認しておくといいでしょう。
第2問は伝票の空欄作成、第3問は精算表という予想はどこも第1予想にあげており、セオリーからいえば、まず間違えなくこの出題になるのですが、果たして素直に出題されるかのどうかという感じです。個人的には、2月検定はあっと驚く問題は出題されていませんので、順当にいくのかと思っています(だいたい、あっと驚く問題は6月検定に多いです)。
さて、問題は工業簿記です。今回の分析は分野別だけでなく解答用紙も考慮して分析しました。
第4問 1.製造原価報告書の作成(損益計算書)
2.総合原価計算
3.本社工場会計
第5問 1.CVP分析
2.直接原価計算
3.標準原価計算
まずは、第4問から説明します。
第1予想は、製造原価報告書の作成です。106回に資料として与えられた問題が出題されておりますが、製造原価報告書自体の作成は、102回以来出題されておりません。対策として、まず模擬問題集の第9回、第5問は確実にできるようにしておきましょう。それから、オリジナル模擬問題の第2回、第5問のような製造間接費、販売費、一般管理費の分類させる問題からの製造原価報告書の作成問題は絶対にできるようにしておきましょう。また、オリジナル模擬問題の第2回、第5問の類題として、授業で使用する問題集のP127の33−2も合わせてやっておくといいでしょう。また、同じく授業で使用する問題集のP169の44−4、P126の33−1も合わせて一度解いておいてください。ときどき、勘定記入関係の問題が出題されておりますので、こういった問題をやっておけば十分対応できるかと思います。最後に、オリジナル模擬問題の第7回、第4問にも製造原価報告書がありますので、一度解いておいてください。
第2予想として、総合原価計算をあげました。総合原価計算は、よそではあまり予想として高くないのですが、連続出題される可能性もありますし、重要論点の1つですので、出題された場合は必ず20点を狙っていただく第2予想としてあげました。
第2予想としてあげた理由として、総合原価計算は、前回の110回で、そして去年の2月検定(109回)に出題されておりますが、110回は等級別、109回は加工費の予定配賦ということで、仕損・減損を絡めた出題はされておりません。仕損・減損が絡めた出題になると、106回までさかのぼることになり、ずいぶん遠ざかっております。したがって、今回は仕損・減損を絡めた出題を予想しました。また、総合原価計算では、原価計算表の作成が106回以来出題されておりませんので、工程別、組別の原価計算表が出題された場合は時間をかけずにスラスラと記入できるようにしておきましょう。
また、総合原価計算は、第5問でも出題されております。どちらでも出題されても必ず20点を取れるように、宿題プリント、模擬問題集でできるようにしておきましょう。なお、ワンポイントレッスンにて、102回、105回をやります。
第3予想として、本社工場会計をあげました。模擬問題集の第7回、第4問とオリジナル模擬問題の第6回、第4問をやっておくといいでしょう。
また、模擬試験では個別原価計算を出題しました。個別原価計算は109回に出題されておりますので、今回の予想からはずしましたが、模試程度の問題は20点を是非狙ってください。
続いて、第5問の予想について述べます。
第1予想は、CVP分析です。まずは模擬問題集でしっかり基礎・基本を身につけてください。そのうえでオリジナル模擬問題の第7回、第5問をといてください。CVP分析は時間をかけずにできる箇所ですが、最初に高低点法によって固変分解(原価を変動費と固定費に分類)する場合、そこを間違えてしまうと、芋づるてきに間違えてしまうのでケアレスミスのないように注意してください。
第2予想として、直接原価計算をあげました。この直接原価計算は、どこも高い予想としてあげていますし、毎回、大手資格校も第1予想としてあげる箇所です。ですが、ずっと出題されていないという箇所であり、果たして今回も出題されるのかなと個人的に思うところです。
対策としては、まずおさえておくのは損益計算書の作成です。宿題プリント、ワークシート内の問題を確認しましたら、オリジナル模擬問題の第3回、第5問を解いてみてください。また、CVP分析と絡めて出題される可能性もありますので、2/4のプリント、公開模擬試験の問題を確認してください。また、ワンポイントレッスンにて、CVP分析と絡めた問題を用意しておりますので、そちらにて確認もおこなっていく予定です。
この直接原価計算の損益計算書の作成は、実に100回に出題されて以来、出題されておりません。こう考えると出題の可能性は高いです。ただ前回(111回)、前々回(110回)に損益計算書の作成が出題されておりますので、それをどうとらえるかによって違ってくると思います。連続で損益計算書の作成が出題されているから、今回は直接原価計算の損益計算書の作成は出題されないと考えるか、いや連続で損益計算書の作成が出題されているということは、直接原価計算の損益計算書作成の兆し(布石)だと考えるかによってずいぶん違うと思います。個人的な意見として、後者の意見ですが、これをどうとらえるかは個人の自由です。ただ「備えあれば憂いなし」という言葉のようにある程度の対策をねっておくのが一番無難かと思いますので、上記にあげた程度はやっておくようにしましょう。
第3予想として、標準原価計算をあげました。標準原価計算を苦手とする方は多いのですが、ここはテキスト、ワークシート、宿題プリントだけをしっかり理解しておけば十分満点を狙える箇所です。
対策としては、2/12の授業内でおこなった問題をやっておけば十分かと思います。ですから、もう一度確実にできるように繰り返し、繰り返しといてください。
以上、商業簿記、工業簿記の予想をしました。上記にあげたのはあくまでも予想ということで、理想はどこが出題されたとしても万遍なくできることです。ですが、もし余裕がないという方は上記にあげたことを参考に勉強してください。
最後に、試験が近づいてきましたが、今の段階で結果のことを考えてはだめです。今は人事を尽くすときです。結果のことを考えるのではなく、今できること、やるべきことをする!これが一番大切です。結果は試験が終わって考えればいいのです。結果は天命待つぐらいの気持ちでいいかと思います。
今は試験当日、試験会場に着いて、人事を尽くしたと思えるぐらいやってください。人事を尽くせばきっと運もついてくると思います。
それでは、最後の最後まで諦めずに頑張ってください。
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