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第120回日商簿記 3級 (H20年11月検定) 予想

第1問 仕訳問題

第2問
1.商品有高帳
2.勘定記入
3. 支払手形記入帳

第3問
1.試算表作成(二重仕訳)
2.試算表作成(明細表)
3.試算表作成(当座借越)

第4問
1. 伝票
2. 損益の振替仕訳
3. 計算問題

第5問
1.精算表
2.貸借対照表・損益計算書の作成
3.精算表(空欄)

 まず、第1問ですが、伝統的に仕訳問題です。ここでは商品売買、手形、有価証券、現金預金等が出題されます。3つないし4つを目標に日々コツコツとできるようにしておきましょう。

 1つだけ注意点を挙げると、固定資産の売却で、これまで間接法の場合がほとんどでしたが、108回に一度だけ直接法の場合が出題されましたので、固定資産の売却で直接法の場合もできるようにしておきましょう。

 第2問は、第1予想として商品有高帳をあげました。商品有高帳は、112回に出題されていますが、返品、値引を含めた処理は、一度解くようにしておきましょう。
 なお、売上値引は売価の修正になりますので、商品有高帳に記入しないので注意してください。
 第2予想として勘定記入をあげました。
 ここでは、消耗品・消耗品費勘定や売上原価、見越し繰り延べなどが考えられます。
簿記の基本といえば、仕訳と勘定記入です。しかし、その勘定記入を苦手にされる方がおられます。商工会議所が公表する「出題者の意図」で勘定記入の重要性を説いておりましたので、しっかりできるようにしておきましょう。
 また、勘定記入の問題を解くコツは、仕訳を考えることです。仕訳を書き出せば、あとは相手勘定科目、金額を転記するだけです。もし、本試験で勘定記入が出題された場合は、下書き用紙に仕訳を書き出してみてください。
 また、103回の第5問の精算表に勘定記入させるという問題が出題されましたので、第5問対策のためにも十分、対策を講じておく必要があるかと思います。
 そのとき、期首になると再振替仕訳をおこなうことをしっかり頭のなかにINPUTして問題を解くようにしましょう。
 
第3予想として、支払手形記入帳をあげました。支払手形記入帳はしばらく出題されておりませんので、支払手形記入帳から仕訳が書き出せるようにしておきましょう。また、そのさい、人名勘定で書かせる場合も想定されます。約束手形、為替手形の仕訳をするさい、この買掛金はどこの商店かということを常に考えながら仕訳をする練習をしておけば、できるはずです。人名勘定で書かせる問題が出題されたとしても、十分対応できるようにしておきましょう。

第3問は、第1予想は二重仕訳のある試算表作成です。
最近、二重仕訳を削除して試算表を作成させるという問題が頻出しております。したがって、十分に対策を講じておく必要があります。対策としては、111回にかなりの仕訳量がある問題が出題されましたので、試験までに一度111回を解いておくといいでしょう。


第2予想は、明細表作成のある試算表作成を予想しました。最近では、二重仕訳系の問題が頻出されておりますので、明細表作成のほうは十分練習しておきましょう。
また、このところ、第3問の仕訳の難易度はあまり高くありませんでしたので、手形を中心に仕訳問題をしっかりできるようにしておく必要があります。
対策として、試験までに107回は一度解いておくようにしましょう。
また、当座借越のある試算表作成も一度解いておきましょう。当座借越のある試算表作成は、第81回に出題されたことがあります。前回、第3問の決算整理前の試算表作成という問題が出題されました。前回の第3問のような問題は第79回に出題されて以来の久しぶりの出題でしたので、そういった意味でもこの当座借越のある試算表作成は要注意です。
したがって、試験までに一度81回を解いておきましょう。

 第3予想として、補助簿より試算表を作成させると問題を予想しました。105回に一度出題されたことがあります。ですから、各補助簿から仕訳を書き出せるようにしておきましょう。そのさい、1つの取引に2つの補助簿に記入させるものがあります。そういった場合、2つの補助簿から仕訳を書き出すと2重になってしまいますので、注意してください。
また、当座預金出納帳は残高が貸方残高になる場合と借方残高になる場合があります。借方残高は当座預金を意味し、貸方残高は当座借越を意味します。もう一度試験までに、当座預金出納帳について確認しておきましょう。
また、補助簿から試算表を作成させる問題の対策としては、試験までに105回を一度解いておくようにしておきましょう。

最後に、期首の貸借対照表が資料に与えられている場合、経過勘定(前払・前受・未収・未払)が計上されている場合があります。その場合、再振替仕訳をおこなってから期中取引の仕訳をおこなうことを忘れないようにしてください。
3級合格のためには、この第3問である程度得点を獲得しないとかなり厳しいものとなります。時間配分に気をつけて解くようことに留意しましょう。


第4問は、第1予想として、伝票をあげました。前回も伝票でしたが、第4問では、一番出題率が高い分野ですので、出題された場合は確実に満点を取れるようにしておきましょう。また、従来、伝票の問題は商品売買が中心に出題されておりまし仮払の精算や固定資産の売却など商品売買以外の取引を伝票で起票する問題が出題されております。どのような取引が出題されたとしても、2つの伝票の仕訳を合わせると、その取引の仕訳にならなければなりません。その基本をしっかり抑えておけば、どんな問題でも対応できます。ですから、今一度しっかり基礎・基本の徹底を図るようにしておきましょう。
 
第2用として、損益への振替仕訳を挙げました。損益への振替仕訳は101回、103回に出題されております。また、第1問でも出題されたことがありますので、十分対応策を練っておく必要があるかと思います。

第3予想として、計算問題の場合、資本金勘定、仕入勘定、B/S、P/Lのボックスといった下書き用紙に記入しながら解くのがコツになります。また、その場合、損益勘定から資本金勘定への振替仕訳を絡めて出題される可能性がありますので、損益の振替仕訳をしっかりおさえておきましょう。

第5問は、第1予想としては、ノーマルな精算表が予想されます。最近の精算表では、未処理、訂正仕訳をさせる問題が出題されております。対策としてワンポイントレッスンにて、1コマ入れておりますので、そちらで確認してください。

第2予想として貸借対照表、損益計算書の作成をあげました。106回以来出題されておりませんので、十分対策を練っておく必要があります。また、第3問でも出題される可能性がありますので、絶対にできるようにしておきましょう。

 第3予想として、金額を推定させる精算表をあげました。
空欄の精算表を解くコツは、見越し、繰り延べを含めて決算整理仕訳が頭に入っているかどうかが1つのポイントになります。空欄の精算表の問題を苦手にされる方がおりますが、慣れたら20分程度でできるようになります。また、授業内で演習したいと思いますので、そのときに解くコツをしっかりつかんでください。
 対策として、試験までに110回、第5問を一度解いてきましょう。

最後に、上記に述べたのはあくまでも予想です。理想は満遍なくできることです。ですが、本試験まで限られた時間しかありません。よって、あまり学習が進んでいない方は上記の予想を参考にしながら本試験まで学習を進めてください。


 



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