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第119回日商簿記 2級 (H20年6月検定) 予想

商業簿記

第1問
仕訳問題

第2問
1. 伝票
2. 特殊仕訳帳
3. 商品有高帳

第3問 1. 本支店会計
2. 損益勘定・繰越利益剰余金勘定
3. 精算表

第1問は伝統的に仕訳問題です。ここでは、特殊商品売買、固定資産、社債、有価証券等は頻出論点になりますので、もう一度、テキストの例題、宿題プリント等をしっかり確認しておきましょう。
特に、社債、剰余金の配当、繰延資産といった会社法の施行により処理内容が変更になった論点はしっかりチェックしておきましょう。

 第2問は、第1予想として、伝票は、108回、110回、115回に出題されておりますが、伝票の空欄問題になると106回以来出題されておりませんので、伝票の空欄作成は必ずおさえておきましょう。
 また、伝票問題で、102回に伝票の枚数を数えるという問題が出題されたことがあります。それ以来、伝票の枚数を数えるという問題は出題されたことがありませんから、試験までに102回の問題を解いておく必要があります。

第2予想として、特殊仕訳帳の試算表作成をあげました。
従来の出題パターンである試算表作成を練習しておくのはもちろんのこと、特殊仕訳帳の記入金額が空欄になっていて推定させる問題についてもしっかり練習しておきましょう。
対策としては、109回、111回はいずれも資料の特殊仕訳帳の記入金額が空欄になっていて推定させる問題になっておりますので、試験までに、109回、111回は一度解いておく必要があるでしょう。
また、特殊仕訳帳への記入、それから特殊仕訳帳から総勘定元帳に転記するといった問題を試験までに一度解いておくようにしましょう。対策としては、103回を一度解いておきましょう。
 また、特殊仕訳帳(帳簿)からの試算表作成は出題されておりません。その対策として模擬問題集のP18、P19を一度解いておきましょう。
伝票の空欄が長い間出題されておりませんので、第1予想としてあげておりますが、ここ最近の検定試験では、予想に反し伝票の空欄は出題されておりません。今回こそは出題されるであろうと考えておりますが、今回も予想に反し、特殊仕訳帳がまた出題される可能性があります。よって、先ほど述べた点につきましては十分対策を練っておく必要があるでしょう。

第3予想として、商品有高帳をあげました。100回以来出題されていないため、試験までに、テキストの例題で十分ですので、総平均法、後入先出法はマスターしておく必要があるでしょう。

また、107回では固定資産、112回では有価証券と社債といった個別論点が出題されました。個別論点を解くカギは、きちんと仕訳ができるかどうかになります。ですから、もし個別論点が出題された場合は、問われている問題に対して、しっかり仕訳を書き出して解くようにしましょう。

 第3問は、第1予想として本支店会計をあげました。
本支店会計は、第3問では一番、出題率の高い論点ですから、十分、対策を練っておく必要があるかと思います。類題として105回、109回は抑えておく必要があるかと思います。
また、商品評価損、棚卸減耗費が計上される問題が長い間出題されておりません。類題として、第98回は一度解いておくとよいでしょう。
 それから、「支店はすべて本店から商品を仕入れている」という問題のパターンについても一度試験までに解いておきましょう。
 
第2予想に、損益勘定・繰越利益剰余金勘定の作成をあげました。
昨年の6月検定より、会社法の適用によって、未処分利益勘定・繰越利益勘定がなくなり、繰越利益剰余金勘定になりました。
そういった関係上、出題も108回からされておりません。今回、変更にともなって、そろそろ出題される可能性があります。
ですから、必ず試験まで108回の類題を解いておく必要があります。
また、損益勘定・繰越利益剰余金勘定の作成の場合、株主総会のさいの剰余金の配当の仕訳をもう一度確認しておいてください。
損益勘定・繰越利益剰余金勘定作成の問題を解くとき、法人税等の税率が40%の場合、そして中間納付がある問題の場合も想定して問題を解くようにしておきましょう。

 第3予想として精算表をあげました。
精算表は、第3問では本支店会計と並んで、一番ポピュラーな問題ですが、ここでは決算整理仕訳をできるようにしておきましょう。
 また、精算表の場合、未処理事項を処理させる問題が出題される可能性があります。ですから、特殊商品売買を中心に、期中の処理もしっかりできるようにしておきましょう。
 それから、過去の107回、112回、114回の精算表の問題は一度解いておくとよいでしょう。
 また、「損益計算書の作成」の問題は、前回の出題が貸借対照表の作成であったため予想にあげておりませんが、予想に反し出題される可能性も若干あります。したがって、110回を一度試験まで解くようにしましょう。

  
工業簿記

第4問  1.本社工場会計
2.材料副費・賃金等
3.工程別原価計算

第5問
1.直接原価計算
2.標準原価計算
3.総合原価計算(組別)

第1予想として本社工場会計をあげました。本社工場会計は112回に出題されておりますが、最近では第4問の出題として、仕訳をさせる問題がよく出題されておりますので、本社工場会計は試験まで一度確認しておく必要があります。
 
第2予想として、材料副費・賃金等をあげました。
材料副費については107回、110回、114回に出題されておりますが、110回、114回はそれほど計算量が多くない問題でした。したがって、107回に出題されたときぐらいの計算量の問題を一度解いておくようにしましょう。

第3予想として、工程別総合原価計算をあげました。総合原価計算は、111・112回・113・115回に出題されておりますが、第4問での仕掛品勘定への記入させる問題は109回以来出題されておりません。ですから、仕損・減損を含めて、仕掛品勘定、製品勘定への記入もあわせて、できるようにしておきましょう。
また、ここでは予想にはあげませんでしたが、部門別原価計算の相互配賦法についても長い間出題されておりますので、試験までに必ず一度はチェックしておくようにしましょう。
 第5問は、第1予想として、直接原価計算をあげました。直接原価計算は、100回出題されていないため、出題の可能性が高まっております。ですから、十分対策を講じておく必要があります。
対策としては、直接原価計算における損益計算書の作成の問題はきっちり解けるようにしておきましょう。そのとき、これまで月初(期首)と月末(期末)仕掛品の数量がゼロの問題ばかりでしたが、次回出題されるとすると、月初(期首)と月末(期末)仕掛品の数量がある問題が出題される可能性があります。ワンポイントレッスンにおいて、それらの対策を十分おこなっていきますので、そちらでしっかり確認するようにしてください。
  また、参考して下記のページをご覧下さい。
http://bokizemi.cocolog-nifty.com/soubou/2006/11/post_9600.html#trackback
 それから、全部原価計算における損益計算書と直接原価計算における損益計算書の作成が出題された場合は、必ず直接原価計算の損益計算書から作成し、そのあと、固定製造原価のボックスと作成し、固定売上原価を計算してください。そして、固定売上原価と変動売上原価と合計して全部原価計算における売上原価を求めるようにしましょう。
 また、CVP分析と絡めて出題される可能性もありますから、

 第2予想として、標準原価計算をあげました。
 標準原価計算は116回に出題されておりますので、まだ出題されない感じもありますが、予想に反し、出題される可能性があります。よって、あらかじめ標準原価計算につきましては十分対策を講じておく必要があります。
対策としては、103回、107回は試験まで一度解いておくようにし、原価標準、勘定記入(主にパーシャルプラン)、差異分析についてもう一度基礎からしっかり見直しをしておくようにしましょう。
 また、107回では、製造間接費の差異分析では、固定予算による差異分析が出題されましたので、試験までに一度107回を解いておく必要があるかと思います。
 第3予想して、組別総合原価計算をあげました。
 総合原価計算は、工業簿記では一番出題率の高い論点ですので、仕損・減損を含めてしっかり確認しておく必要があります。
 また、当月製造費用の素材費、加工費の金額を各自で計算する場合もあります。対策として96回を試験までに一度解いておくとよいでしょう。

   最後に、上記に述べたのはあくまでも予想です。理想は満遍なくできることです。ですが、本試験まで限られた時間しかありません。よって、あまり学習が進んでいない方は上記の予想を参考にしながら本試験まで学習を進めてください。





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