簿記会計ゼミナール
 HOME  > 試験予想・講評 > 第119回日商簿記 1級 (H20年6月検定) 予想

第119回日商簿記 1級 (H20年6月検定) 予想

商業簿記
1.本支店会計
2.貸借対照表の作成
3.損益計算書の作成

会計学
1.第1問 理論問題
第2問 長期請負工事
第3問退職給付会計

2.第1問 理論問題
第2問 連結会計(持分法)
第3問売価還元法

3.第1問 理論問題
第2問 税効果会計
第3問キャッシュフロー計算書


まずは、商業簿記から述べていきたいと思います。
第1予想として、本支店会計をあげました。本支店会計は、99回、105回、110回と出題されておりますので、そろそろ出題される可能性が高まっております。
よって、十分に対策を練っておく必要があります。
また、本支店会計といっても、総合問題に出題される個別論点も含めて出題される可能性がありますので、ここでも、リース、新株予約権付社債、特殊商品売買等の個別論点はしっかり確認しておきましょう。
また、105回では外貨換算とからめて出題されましたので、在外支店の換算についてもあわせて確認しておきましょう。
第2予想として、貸借対照表の作成をあげました。損益計算書の作成は、111回、114回と出題されておりますが、貸借対照表の作成は、108回以来出題されておらず、そろそろ出題されてもいい時期かと思います。
108回に出題されたときは、前期末の貸借対照表からスタートして、期中取引の処理、決算整理をおこなう問題でしたので、期中取引の集計をさせるような問題はマスターしておきましょう。
また、社債、税効果会計、為替予約、リース、新株予約権付社債等はしっかり確認しておきましょう。

第3予想として、損益計算書の作成をあげました。損益計算書は、102回、1110回、114回と出題されておりますが、114回は、ボリュームが少ない問題で、なおかつ特殊商品売買を絡めた問題ではありませんでしたので、今回の試験で出題されるとするならば、特殊商品売買を絡めて出題される可能性があります。
したがって、割賦販売、試用販売、委託販売といった論点はしっかりできるようにしておきましょう。

 それでは、その次に会計学について述べます。
 第1予想として、退職給付会計、長期請負工事をあげました。退職給付会計は110回に簡単な問題が出題されております。また、総合問題のなかでも出題されておりますが、本格的な問題は一度も出題されておりませんので、試験までに数理計算上の差異等も含めて確認しておきましょう。
 それから、長期請負工事は、99回、108回と出題されておりますので、時期的にそろそろという感じがありますので、試験までに確認しておきましょう。
 第2予想として、連結会計、売価還元法をあげました。
 前回、商業簿記で連結会計が出題されましたが、過去に商業簿記で出題された次に会計学に出題されるということもありましたので、持分法も含めて必ずできるようにしておきましょう。
 それから、売価還元法は110回に出題されておりますが、このときは比較的容易な問題でした。本格的な出題となると、95回に出題されて以来、長い間出題されておりませんので、今回チェックしておく1つに項目になります。
 第3予想として、税効果会計、キャッシュフロー計算書をあげました。
 税効果会計は102回に、キャッシュフロー計算書は101回、107回に出題されております。税効果会計は、最近の総合問題で必須になりつつあり、重要論点1つになります。会計学対策だけでなく、商業簿記においても重要な論点になりますので、しっかり練習しておきましょう。
 また、キャッシュフロー計算書は、連結キャッシュフロー計算書も含めて対策を講じておくようにしましょう。

最後にソフトウェアにつきましては、ここ何回か出題予想内に入っておりますが、出題されておりませんので、ソフトウェアの定義、計算方法等をしっかり確認しておくことと、それと剰余金の分配限度額の計算方法も試験までに一度チェックしておくようにしましょう。
 

工業簿記
1.実際工程別総合原価計算
2.標準原価計算(原価差異)
3.予算編成

原価計算
1.設備投資の意思決定
2. CVP分析・事業部制
2.業務的意思決定

 まずは工業簿記のほうから述べます。
 第1予想として、実際工程別総合原価計算をあげました。
 実際工程別総合原価計算の出題は、107回に出題されて以来出題されていないということ、それと114回に実際ロット別個別原価計算、116回に仕損が生じる実際個別原価計算が出題されたということを踏まえると、そろそろ実際総合原価計算の出題の可能性が高まっているといえます。正常仕損(減損)、異常仕損(減損)等の計算方法を確実にできるようにしておきましょう。
 第2予想として、標準原価計算をあげました。標準原価計算は、工業簿記では出題率の高い論点です。過去に仕損の処理、工程別、ロット別、原価差異の会計処理などが出題されております。そのなかでも、原価差異の出題を予想にあげました。原価差異の処理は、111回に出題されており、あまり予想にあげていないという方も多いかと思いますが、前回の工業簿記に出題された歩留差異・配合差異も110回に出題されての出題ということを踏まえれば、立て続けに出題されてもおかしくありません。
 また、111回に予算実績差異分析がされて、116回に出題されるというふうに、それほど間隔をあけずに出題されるということも珍しくなくなっています。原価差異の処理においても同じようなケースが考えられますので、試験までに.十分対策を講じておくようにしましょう。
 第3予想として、予算編成をあげました。予算編成は101回に出題されて以来、出題されておりませんので、現金収支の処理等、予算編成問題の特有な論点がありますので、試験までに一度予算編成の問題は解いておきましょう。
 また、予想にはあげませんでしたが、直接原価計算のP/L作成も99回以来出題されていないため、そろそろ出題されてもいい時期です。仕損、減損の計算方法、複数基準配賦法等とからめて出題される可能性もありますので、総合原価計算、部門別原価計算もあわせて確認しておきましょう。
 
 次に原価計算について述べます。
 第1予想として、設備投資の意思決定をあげました。設備投資の意思決定は、98回、104回、110回、114回に出題されております。
 サイクル的にはまだという感じもありますが、原価計算のなかでも一番出題率の高い論点なので十分対策を講じておく必要があります。
 第2予想としてCVP分析をあげました。CVP分析は99回、105回に出題されており、出題の可能性が高まっております。99回、105回では、業績測定指標とからめて出題されておりますので、ROI、RI等もあわせて確認しておく必要があります。また、全部原価計算のCVP分析等を含めて、確認しておきましょう。
 第3予想として、業務的意思決定をあげました。前回の出題も業務的意思決定からでしたが、内製か購入、注文を引受か否かといった論点から出題は当分出題されておりませんので、試験までに一度チェックしておくようにしましょう。
 また、101回では最適プロダクトミックスと、102回では連産品とからめて出題されておりますので、最適プロダクトミックス、連産品もあわせて確認しておきましょう。
 

 最後に、上記に述べたのはあくまでも予想です。理想は満遍なくできることです。ですが、本試験まで限られた時間しかありません。よって、あまり学習が進んでいない方は上記の予想を参考にしながら本試験まで学習を進めてください。





HOME 戻る ページの先頭へ

Copyright (C) 2003-2007 簿記会計ゼミナール, All rights reserved.